暮らしを楽しみながら、みんなで育むまちBONJONO(ボン・ジョーノ)。このサイトでは、コミュニティ、イベントなどBONJONOに関する様々な情報を発信しています。

BONJONOとは

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タウンエディターの役割

ボン・ジョーノは、「みんなで創るまち、みんなで育むまち。」をテーマとしたあたらしい仕組みのまち『シェアタウン』です。このシェアタウンの考え方は、従来のまちづくりとはちょっと異なっています。そのため、まちづくりの専門家も、「タウンエディター」という新たな役割でこのまちに関わっていきます。
ボン・ジョーノの各街区については、それぞれ個別の建築家・設計事務所やハウスメーカーが建物や外構のデザインを行います。それらが、バラバラなスタイルのデザインとなってしまっては、せっかくの新しいまちなみがチグハグなものになってしまいます。
一般には、このように街区ごとに開発を行っていく際には、「マスターアーキテクト」という役割の建築家・デザイナーが、統一的なデザイン方針を定め、各街区の設計を監修するなど、全体を統括する役割を果たします。こうして、マスターアーキテクトのコントロールで統一的なまちなみを完成させた後に、まちが居住者の手に委ねられるのです。それは、例えるとテーマパークに住むようなものかもしれません。美しいまちなみでですが、それは与えられたもので、自分で育てていくことはできません。
一方で、ボン・ジョーノのまちづくりでは、マスターアーキテクトではなく、「タウンエディター」という役割を専門家が担っていきます。エディターとは、編集者のことです。そしてまちの主役は、それぞれの街区で居住したり、働いたり、活動したりするひとたちです。この主役たちがこのまちを舞台に、マイホームや施設・店舗でそれぞれの家族の物語や、お店の物語、活動の物語を紡いでいきます。タウンエディターは、そんなみんなの状況にあわせて、ポイントとなる場所のデザインでまちなみを魅力を高めたり、交流の場となるシェアの拠点を設けたりすることで、一つのまちとしての大きな物語を編集していくのです。

タウンエディターメッセージ

欲しい暮らしは自分たちでつくろう

みなさんは、どんな街に住みたいですか?どんな暮らしが欲しいですか?買物に便利な街、子育てがしやすい街、駅近で便利な街、安全で安心して暮らせる街、自分が好きな活動が出来る街、自然豊かな潤いのある街、教育環境が優れている街・・・等々、価値観の多様化に伴って、欲しい暮らしは人それぞれ様々です。ただ、残念ながらこれまでの住宅地の多くは、道路や公園は行政、集会所は自治会の管理任せの一方で、自分の敷地内は街並のことなんか一切気にせず好き勝手、というのが一般的で、そこに現れる街の景観には豊かさに欠け、みんなの共有の財産であるはずの公共空間は、自由に使えないから使い勝手が悪くて人影まばらといった状況なのです。

ですから、いざ住みたい街、住みたい家を探し始めると、そんな夢を全て叶えてくれる街や家は、現実には残念ながらなかなか見つかりません。幸運にも、そんな街に出会えたとしても、価格が高くて手が出ない!なんていう経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

ボン・ジョーノのコンセプトは、「みんなで創るまち、みんなで育むまち」です。見方を変えれば、ある意味、この街はいつも“未完成”で、入居されたみなさん自身で使い方のルールを決め、自分たちの手で自分たち好みにカスタマイズすることができる環境を整えたいと思っています。例えば、地域のみなさんの手で野菜や果物を育てる市民農園や歩行者に優しい歩道空間を使った青空マーケット、公園や道路空間での芝張りや花壇づくり、大きなキッチンや大工道具がそろえられた集会所での料理教室やDIYなど、みなさんのアイデア次第で、さまざまな活動ができる街に育ってほしいと思っています。

ボン・ジョーノに生まれる新しい街には、みなさん自身で育んでいく“暮らしの余地”と、「城野ひとまちネット」という皆さんの活動をサポートする仕組みが用意されています。

欲しい暮らしは自分たちでつくる。

たくさんの仲間たちと一緒に、この街の未来を楽しんでみませんか?

西村浩

「城野ひとまちネット」が育てるまちの未来

古今東西歴史に残る良いまちは、生まれも育ちも多くの関係者の情熱と努力によって支えられてきています。このボン・ジョーノも21世紀にふさわしい地球環境に優しい、暮らしやすく美しいまちを創ろうという北九州市の思いに共感したさまざまな分野の専門家が知恵を合わせて実現しようというまちです。さらに「城野ひとまちネット」というここに住まい、あるいはここで仕事を行う方々の地域マネジメントを通して、まちを育てていこうというものです。このような素晴らしいまちの誕生と成長過程に関わりあえることは、私としても大変光栄に感じております。

我が国の戦後開発されたまちを振り返ると、個々の建物や住宅はそれぞれ豊かなものになりつつありますが、それらが集まってできるまちの環境や景観は、日本の伝統的なまちなみや欧米諸都市に比べると貧しい限りです。なぜこのようなことになってしまったのでしょうか?それはそれぞれの建物が自分たちの敷地の中だけで考えられていて、隣の建物との関係や道路や公園など周辺環境との関係等が考えられていないからです。しかしそのまちで快適な暮らしを行おうと思えば、個々の敷地や建物でできることには限界があります。一つの建物や一軒の住宅でできることの範囲は小さいのです。良好なまち環境は、個々の敷地や建物が集まって形成されますが、同時にそのまち環境は個々の敷地や建物に恩恵をもたらすのです。

ボン・ジョーノでは暮らしやすい住環境、または快適に働けるまち環境、さらに地域に誇れる美しいまちなみ景観を関係者の努力で創出します。このようなまち空間を住民の方やここで働く方が、どのように活用し、育てていくのか、「城野ひとまちネット」の今後の活動が期待されるところです。

二瓶正史

【ベッドタウン】から【シェアタウン】へ

ボン・ジョーノのテーマは【シェアタウン】です。これは、20世紀型の住宅地開発についての反省から生まれた新しいまちづくりの考え方です。

高度成長期から近年まで続けられてきた住宅地開発のコンセプトは【ベッドタウン】、つまり、仕事から帰って寝るための住まいのみで構成された街でした。そこには、似通った家族が暮らす住宅がひたすら建てられ、人が集う場、ほっと一息つける場、商いをする場、そして居住者みんなで楽しむ場が用意されることはありませんでした。その結果、こうした街には若い世代が魅力を感じられずに住みたがらないため、最近では高齢者のみの「オールドタウン」化してしまっています。

そのためのキーワードが、「シェア」です。シェアタウンは、ガーデニングや野菜育て、日曜大工やDIY、料理やお菓子作り、読書や読み聞かせ、週末にはフリーマーケットなど、世代を超えていろんな人が集い、活動をシェアしていくための仕掛けに満ちています。

さらに、そのような活動を行うために、居心地の良いカフェやテラス、自由に作業のできる工房スペース、地域のみんなから注目される花壇、野菜を育て収穫祭のバーベキューを楽しむ共同菜園などのシェアの拠点が、これから作られていきます。

でも、一番大切なのは、こうした拠点を活用して様々な活動をシェアしていく人たちの輪を育てることです。そのための仕掛け人として、シェアタウンには、コミュニティマネージャーが常駐しています。彼/彼女は、街やシェア拠点の管理人であり、さらには地域の人々に多様な活動のシェアを呼びかける仕掛け人でもあります。

こうして、コミュニティマネージャーを中心に様々な拠点を所有・運営することで多彩なシェアの活動を実現していくために、この街にはタウンマネジメントの仕組みがあります。老若男女すべての住民、さらに地区内の病院や店舗・施設がメンバーとなり、一緒に知恵と力を出しあいながらこの街を育てていくのです。

「みんなで創るまち、みんなで育むまち。」

あたらしい街が始まります。

柴田建

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